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■2008年3月発行の土木学会誌vol.93 no.3 に,第二研究室の沼田淳紀室長の記事が掲載されました。
掲載された記事
土木学会誌 vol.93 no.3 March 2008 (pp.56-59) CEリポート 話題
ドボクのボクはどう書くの? −土木で木材を利活用しよう!−
執筆者:沼田 淳紀,林原 茂,奥田 光秋,田代 晃一
・木を伐って温暖化防止!
・間伐材は利用されているか?
・こんな土木構造物を発見!
・もっと木を使おう!
概 要
IPCC第4次評価報告では,気候システムに温暖化が起こっていると断定するとともに,人為起源の温室効果
ガスの増加が温暖化の原因と断定した.未だに地球温暖化防止は誰かがやってくれるもの,といった認識が
一般的なようであるが,既に危機的な状態であり,あらゆる分野で知恵を絞り,この解決策考えるべきであり
,建設業においても勿論積極的な取り組みが必要である.
京都議定書では,日本は1990年比6%の温室効果ガス削減を約束している.1990年以降も温室効果ガスは増加
しており,現時点では13.8%の削減が必要となっている.この内,3.8%を森林吸収で賄うとされている.森林
吸収による3.8%は,現存する森林の吸収量を意味するのではなく,適切な森林施業(植栽,下刈,除伐・間伐
などの行為)がなされた「森林経営」された森林が対象となる.これには木材の利用が必要不可欠である.
木材利用は,森林伐採による砂漠化に結びつき地球温暖化対策に逆行しているのでは?と誤解されがちであ
るが,植林に結びつく合法木材を利用する限りそうではない.木材は,大気からCO2を吸収固定している.木材
が燃焼したり腐朽したりすればCO2を排出することになるが,そのCO2はそもそも大気から吸収固定したものな
ので温室効果ガスの増加には寄与しない.この点が,化石燃料と大きく異なる.さらに,CO2を吸収固定した
木材を長期保存すれば,CO2固定による温室効果ガス削減に寄与することとなる.
そこでここでは,温室効果ガス削減策の一つとして,土木事業における国産木材の利活用を考えた.将来へ
向け,歴史も実績もある木材の利活用を地球環境の視点で再考してはどうであろうか?(沼田淳紀)
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